悪は存在しないのトマト食べられないのネタバレレビュー・内容・結末

最初は開発される側の村人として見てしまった。けど、実際には、自分の今の立場としてはサラリーマン的な高橋とかの立場に近いものがあって、それぞれがそれぞれの立場のために一生懸命にやってる。そういう意味では悪は存在しないよな。
そのあたりはこなすように受け答えをしていた高橋と無機質に同じことを繰り返す黛が東京のパートで急に人間らしくなってよく感じられた。

説明会でそれぞれが自分の生きる場所、故郷、自然への思いをぶつけるシーンはシンプルに感動した。感心した。し、それに説得力をもたせる映像の数々。車の後部座席から延々と取り続けた映像とか森の中を歩く人たちをどんどんと追い越していく感じとか、楽しい映像が多かった。
自然が美しいく、無垢だからこそ、悪ではないからこそ、自然が娘を殺したであろうシーンは鋭い衝撃だったし、その後のラストシーンも何か意味があるような、あれも悪ではないのかとぐるぐる考えるけど自分の小さな頭は上映後の映画館のF8シートでただただショートするだけでした。