このレビューはネタバレを含みます
最初のシーンから演者のセリフが棒読みだったり、知らない俳優ばかりで戸惑った。しかし、カットの移り変わりや巧のキャラの立て方などで驚かされた。
巧は、敬語を使わないというところから分かるように変人だったが、その関わりづらさを忘れっぽさで上手くバランスが取って馴染みやすいキャラクターになっていた。映画を見ていて巧が好きになっていった。お釣り忘れちゃうとことか、娘の送り迎えの時間を忘れちゃうとか、急遽東京から来た二人に水を汲ませることを勝手に決めちゃうとことか。また、村や自然に精通しているところ、皺寄せがどこかにいくという中庸的な思考も。
最後のシーンでなんで首を絞めたのかはまだわかってないが、あの終わり方でよかった。
悪は存在しない。コンサルや社長とかはどうだろう。コンサルも単に一つの仕事として。社長は負債の埋め合わせとして。コンサルの言ってた妥協点を探すというのも鼻につくけど別に間違ったことは言ってないしな。
何もかもバランス、やりすぎたら崩壊する。