この作品の功績にひとつには長野の自然の美しさはあるように感じました。
なかなか見応えある作品でした。
しかし、あまりに当たり前の環境
当たり前の居住者たち
当たり前の都会人
当たり前の自然
そんな分かりきっているはずなのに観ている我々は目が離せなくなる
そんな当たり前だらけの物語だからこそ不純物が混じらないから登場人物に対しても
厳しい自然に対しても向き合わざるを得ない…だからこそコメント発する事が出来ないラストへ向かわざるを得ない
この作品に道徳的な価値基準の入り込む余地はないし、もうタイトルそのまま
クライマックスには言葉が出てこない
『ドライブ・マイ・カー』が全く苦手だっただけに驚きました。
名だたる俳優は関係なく
その演技メソッドより
作家性の高さに舌を巻く作品でした。