このレビューはネタバレを含みます
わかってはいても、あまりにも人権が軽んじられる世界を白黒で描かれると遠い昔の話のように感じてしまうが、ことあるごとに「いやこれ三年前に西側の国で起こったことじゃん」とびっくりし続ける。
一方でエピローグで描かれるポーランドによるウクライナ難民の(極めて平和的な)大量受け入れに言葉にならないモヤモヤが漂う。そしてそこで「任務」をこなす国境警備隊の彼とアクティビストのブチギレおねーちゃんの協力。しかしそれでもベラルーシ側の難民事情は変わらない。(むしろ悪化しているまであるのだろうか?)
何も解決しないままの現実に地続きのエンディングに頭が重くなる。