2021年にポーランドとベラルーシの国境地帯で起きていた現実の問題。
恥ずかしいことに、このニュースを全く知りませんでした。
全編白黒で撮影されています。
物語はトルコ経由でベラルーシの首都ミンスクの空港に来たイスラム系の
家族を主軸として、関わる人にスポットを当てて、たしか4つの章に分けて進行していきます。ポーランド、ベラルーシの国境には有刺鉄線が張り巡らされていますが、両国の国境警備隊がお互いに隣の国に難民を押し付けあう。まさに卓球のピンポンのような感じ。この映画でも、国境を越えた時に「ポーランド」「ベラルーシ」と字幕が現れます。
まるで現場で撮っているかのように感じられるほどリアルです。
ドキュメンタリーじゃないよな…?と思いました。日本は陸上で国境を接する国がないので、国境というものを意識して生活することもなく、なおかつ政策的にほぼ難民を受け入れていないため、日本人は、国境問題って本質的には理解できないんだろうなと思います。
見てよかったと思います。