難民問題て難しい。劇中で起きているのは、ベラルーシとポーランドの間での難民の押し付け合い。元はと言えば、欧米諸国による経済制裁に対する反発から、嫌がらせのために意図的に難民をポーランドに送り込んでいるベラルーシ＝ルカシェンコが悪い。報道を振り返れば、ポーランドはウクライナ支援のため積極的に難民受け入れを表明していたと認識している。でもルカシェンコの意図を見越しているからベラルーシ経由の難民は受け入れたくないというのが本音だろう。政権中枢からの指示なのか現場が独断でやっているのか分からないが難民への扱いは酷い。難民には罪はない。難民に憎悪を向けるのはお門違いである。ベラルーシに追い返すなんてもっての外で、その上暴力を振い賄賂を要求するとは。NATO・EUに加盟し西側陣営を標榜する国がこの有様である。西側陣営を標榜するなら人権を最優先に考えて欲しい。
フィクションとはいえ、シリア人の学校の先生とアフガン人の女性がどうなったのか気になって仕方がない。
