犬を護り抜く人間は、最後まで人間としての誇りを持つべし!
犬達は、人間を信頼し過ぎていること以外欠点はない。
あのわんこ達は本当にそう言う子達だったよぉ。
うーん。正直言って好きか嫌いかで…嫌いにはなれないけれど、もっと好きになりたかった。
最近は動物愛護の観点からアクションものにはCGが使われたりするけど、犬達は全て本物で無理なく勇敢に愛らしかったし、愛犬家にはかなり優しい作りになっていた。
その分、どうしても迫力や犬への憐れみとか愛しさとか、ひいてはカタルシス的な部分も安直には表せないので、難しかったと思うけれど、そこはリュック・ベッソン、上手いよね!
ケイレブ・ランドリー・ジョーンズの演技の力も大きいと思う。壮絶だった。
ドッグマンとなるまでが彼の口から語られ、そこに浮き彫りにされる彼の数奇で過酷な人生。
神が彼に与えた試練…
彼が神の思し召し?に対して挑む様に生きてきたことが兄貴が檻に掲げた言葉「神の名の下に」ひとつで表せれているのがどうにも少し腑に落ちなかったし、警察の女性カウンセラーとの心の繋がりや、ギャングどもとの確執も分からなくはないけれど、納得がいくほど深くはない。
色々と「どうして?」が私の中では解消されなかった。ラストシーンは好きだけれど、あれなら解消されない部分をもっとファンタジーにしてしまっても良かった気がする。憧れの人の話や、ステージシーンだけは妙にファンタジーしていたのに…
ジャケ写が凄くいいよね!けっしてイメージは壊れてはいないし、凄く好きになれる要素は多分にあった気がするので、逆になんだか残念な気分だった。
黒いドーベルマンの座り姿がなんとも美しい。
保険屋の人が、フィリップ・ラショーと仲間たちのジュリアン・アルッティかと思って無駄に注視してしまった…😅