サブウェイとかグランブルーとか、初期のベッソン映画にはほんと凄みがあったんだけど、次第に僕の好みから遠ざかっていくようで、だからだんだん観なくなり、今作にも正直あんまり期待してなかったんだけど、これにはびっくり。シンプルでツッコミどころも多い映画だけど、想いの強さがストレートに飛んでくる。DVサバイバーへの強烈な援護射撃。アメリカが舞台だけど、フレンチ風味の効いた楽曲の選択も嬉しく、ラストシーンでは流れる涙が止まりませんでした。涙もろさは歳のせいもあるかもしれんけど、まさかベッソンに泣かされるとは、不覚の極み。