リュック・ベッソン監督、脚本作品🎬
トラックを運転していた女性の格好をした車椅子の男、ダグラスが逮捕されるところから物語が始まる。
ダグラスは精神分析医に、子どもの頃からの半生を語っていく。
壮絶な家庭環境で育ったダグラス。
ある事で父を怒らせたダグラスはある場所での生活を強いられる。
あまりに過酷な子ども時代に涙無しでは観れなかった。
この経験が彼を犯罪へと導いたのは紛れも無い事実。
ダグラスが不幸なのはすべて父親のせいじゃないか!
でも彼が心の拠り所にしていた犬との出会いも父が闘犬で生計を立てていたからという皮肉。
「人間を知るほどに
犬への愛が深まる」
子どもの時も大人になってからも
ダグラスが人間から傷付けられた時に
寄り添ってくれたのは犬だけなのだ。
犬だけが信頼できる唯一の存在。
またしても思い出したのは
ホアキン『ジョーカー』
ジョーカーとドッグマンが違う点は
ドッグマンは社会への復讐などではなく、生きるために犯罪に手を染めたという事。
出てくる犬達が賢く可愛い。
ドーベルマンやシェパードなどの大型犬だけでなくチワワやボーダーテリアなど小型犬も出演。
犬好きにはたまらない♡
犬は死にません。
主人公のケイレブ・ランドリー・ジョーンズの演技に釘付けだった。
表情、仕草、話し方、どれをとっても
ダグラスという人間に丁寧かつ大胆に
なりきっていると感じた。
観た事あるような気がしたのは『ゲット・アウト』の弟役だったからか!
リュック・ベッソン監督なのでアクション多めかと思ったら、胸をえぐるようなあまりにも哀しい人間ドラマだった。