人気監督作見逃し配信 (★平均3.8 アマプラ無料・UNEXTポイント課金)
久々に高評価のベッソン監督作で気になっていたが、台詞シーンがやや多めで、プロットもリアル度が過去傑作と比較するとかなり甘い・・。
ベッソン監督の近作(脚本のみも含む)をチェックすると、いまいち~そこそこ・・ぐらいの評価が多く、「96時間」以降はパッとしない。 私も近作は未視聴が多い。
「ニキータ」「レオン」の傑作以外に「ダニー・ザ・ドッグ」も私は好きな作品。 それらには絶体絶命な窮地を、必死に逃れる姿に感情移入させたが、今作では「えっ? そこでワインを飲む?・・」といかにも映画的演出を感じて冷めた・・。
「暗」のある主人公にベッソンタッチを感じて、序盤の少年時代にシンパシーも感じるが、母親の最後の施し以後はどうやって飢えずにすんだのか?や、犬の行動がどう考えてもフィクションで、それほど引き込まれず。
ワンちゃんシーンが、それぞれが教え込まれた独自特技を披露するなら納得だが、多くの犬が連携&自己判断でそこまでするのはほぼ無理・・という描写に演出を感じてしまう・・。
まあそういう風に見せるには、調教しての撮影が大変だったろうが・。
主演は「ニトラム」で注目された役者で、確かに演技力あるも、どうも私の目には、演技してる・・様に見えてしまう。 "登場人物そのもの"とまでには見えず。 自己陶酔する様な役柄なので、よりそう見えるのかもだが・・。
ラストは最近多い「視聴者判断に任せます・・」パターン。
個性ある作品だったが、ベッソン作品と身構えて少しハードルが上がったのもあり、それほど高い評価にならず。
PS
リュック・ベッソンは「フィフス・エレメント」「ジャンヌ・ダルク」とビッグバジェット(高額制作費作品)が続けて微妙な評価に終わったのが惜しい。 特にジャンヌは大赤字だった様だ。 このどちらか1作でも「レオン」並に受けたなら、その後、彼の扱う作品はもっと大きく変わっていただろうと・・。