コマミー

大室家 dear sistersのコマミーのレビュー・感想・評価

大室家 dear sisters(2024年製作の映画)
3.7
【似つかないようで、似ている三姉妹】




※「ゆるゆり」シリーズは、TVアニメと特別編「なちゅやすみ」鑑賞済





"「ゆるゆり」シリーズ"は、富山県出身の漫画家"なもり"によって2008年より発表され、TVアニメは第1期が2011年に、第2期が2012年に放送され、OVAにあたる「なちゅやすみ」が2015年に発売された。その後第3期が2015年に放送され、その他いくつかその系列作品も発表された。
そして本作の原作にあたる漫画は、2012年にニコニコやピクシブなんかで発表したのち書冊が発売された。

ゆるゆり自体は、"七森中学校"に通う女子中学生4人が「ごらく部」の部室などを通して紡がれるゆるーい日常を描いた物語で、影が薄いあかりやクールな結衣など、個性的な女の子達が物語を常に盛り上げてくれた。

そして本作は、その中のメンバーの1人"櫻子"とその"姉:撫子"とその"妹:花子"ら"大室家"とその周辺の人物との日常を描いた物語である。櫻子もいつも通りのテンションでありながら、姉と妹の前ではまた"少し違う姿"を見せていてとても面白いし、姉:撫子の"アレ"との電話越しの会話はドキドキとさせられるし、花子のクラスでの立ち位置が完全にスターで、それにヤキモチを焼いているクラスメイトの"高崎みさき"とのホッコリする友情が芽生えるシーンはとてつもなく和んだ。
それに、この三姉妹は"似つかないようで似ている"…"すれ違いがありそうでそうではない姉妹"で、ラストのこの三姉妹の姿にもとてもホッコリさせられたものとなっていた。

とても短い上映時間の作品なので、ここまでにしておくが、これは6月に公開される第2弾「dear friends」も見るのが楽しみになってきた。疲れている体にはちょうど良すぎる作品だし、原作がどれくらい巻数があるのか分からないが、出来ればこれもTVシリーズにして、もっと長いスパンで見てみたいと感じた。ちなみに、撫子と花子も、勿論「ゆるゆり」本編にも出ているのでチェックして見てほしい。
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