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2025/02/08@キネカ大森 先行上映
我らがスーパースター・ラジニカーントの主演作。2023年に公開され、世界興収65億ルピー(約102億円)を記録、同年公開のタミル語映画の1位を獲得、歴代タミル語映画の興収としても第2位の大ヒット(ちなみに1位はこれもラジニ様主演の「ロボット2.0」)。日本での公開は2/21を待たねばなりませんが(なお、当日は有給休暇を取得済みであります!)、キネカ大森での先行上映にて鑑賞することができました!! 私はラジニ信者なのでスコアは甘々です、許せ!!
前半と後半でガラッと展開が変わるのはいつものタミル映画らしいし、人の命が驚くほど軽いというのもいつもの(略)なのですが、前半の好々爺といったむきのラジニ様から”タイガー”に変わる(戻る?)変貌ぶりが凄まじい。もうそれは生き生きと、楽しそうに銃をぶっ放し、笑顔で首を刎ねておられる。
ここ数年の作品ではラジニ様”っぽい”動きを少々封印する方向で演出されていた気がするのですが、今回は葉巻のくわえ方、座り方、サングラスのかけ方、どんな動作ひとつとっても「ああっこれです、これがラジニスタイルです神様!!」と、興奮しっぱなしでした。
タミル映画の名バイプレイヤー・ヨギバブちゃんはちょっと気の毒な役回りなのですが、ところどころ詩を暗唱したりラジニ様と哲学的なやりとりをしているのも可愛いです(語彙力)。
ヨギバブちゃん以外にも、ラジニ様の奥様役は「バーフバリ」のシヴァガミ様を演じたラムヤ・クリシュナですし、スニール、ジャッキー・シュロフ(父ちゃんもイケメンですなあ)、タマンナーちゃん(相変わらずムチムチです)などなど、ヒンディー、テルグ、カンナダ映画界のトップスターのカメオ出演も多いので、インド映画が好きな方はもうキャストだけでも楽しめるのではないでしょうか。
ちなみに本作、メインテーマ“Hukum”の日本語訳がまた素晴らしい。「あとにも先にもタライヴァー(リーダーの意)はラジニカーントだけ、彼に追いつけるはずはなく、ただただ、憧れるだけである」…といったような歌詞だったのですが、まさしく我々の心情が歌い上げられていて、いやー、まさしく、これがスーパースター・ラジニですよ。
ちなみに「2」はすでに制作決定しているようで、どんな続編になるのか今から楽しみです。ラジニ様も御年74歳ではありますが、せめてあと20年は映画撮ってくださいね……