本当にシリーズ最高傑作だった。ジョン・クレイマーを主人公にもってきたのは正解。しかもゲームが始まる前にしっかりジョンの内面の葛藤を描いているので、シリーズ屈指の残忍さを誇るゲームなのにどこかジョンにシンパシーを感じてしまう自分がいる。もちろん今回の相手がまたシリーズ中トップの残虐な奴らだからというのはあるけれど、「ジグソウ」ではなく「ジョン・クレイマー」として彼を見てしまう。それこそがこの映画の肝で、そう見せることでアトラクション化していたマンネリから脱することに成功している。10作目にしてこれはすごい。
最後のオチもやられました。畳み掛けがちょっと説明不足だったのでしばらく頭の中で整理する必要はあったけど、綺麗に伏線は回収されてた。 "Hello Zepp" が流れてきたときの興奮はやっぱり最高だ。