“ある閉ざされた雪の山荘で”起こる連続殺人事件…という設定の舞台オーディションで起こっているかもしれない本当の殺人事件…?
“先生”役の大塚明夫ボイスが非常に心地いい。
主演の重岡大毅さんは失礼ながらそんなに演技力達者じゃないと思っていたけど、本作のように現実なのか筋書なのかを曖昧にしたい場合、意外と機能していたように感じた。
ドッキリ種明かし編がかなりの時間使って全部説明しすぎでちょっとくどかったかもしれない。その割には主人公はなぜここに呼ばれたのかがよく分からず、むしろ居ないほうが万事シチュエーションが整ったんじゃないかという疑問も生まれることに。
原作は20年以上前だからか、目隠しして目的地に連れてこられスマホなどを没収しても、本作の設定だと外界からの孤立感が薄いので、時代設定は素直に原作の発刊当時にしたら良かったんじゃないかと。
若手俳優陣は名前の知られている人が多いものの、オーディションという体だから全体的にオーバーアクトなのかと思ったが、事件の詳細が明らかになり必要がなくなった後も、特に変わる様子が無かったので意図した演出ではなかったようだ、などなど気になった部分もちらほら。
顔面が強い役者が揃ってる割にはあまり撮れ高がないのも少し寂しいけど、女優陣が可愛かったのでスコアがちょっと甘くなっています。