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ある閉ざされた雪の山荘でのあのネタバレレビュー・内容・結末

ある閉ざされた雪の山荘で(2024年製作の映画)
2.5

このレビューはネタバレを含みます

東野圭吾作品なこともあり期待していたし、引き込まれる進み方にどんどん想像が膨らんでしまい、最後まで見たら物足りなかった。気付いていない仕掛けがあるのかと今も疑っている。原作未読なので絶対に読みたい!

回収されないままの違和感があったり、それぞれの動機に弱さを感じて、誰にも感情移入しきれなかった。特に雅美がもはや嫌い!まったく同情出来ない!自分はどうなんだ?よくもそんなに人を恨めるな?そして許せるな?でもその人間性が帳消しになるほど良い芝居をするんだよな…とも思えず、そんな雅美になぜ本多がそこまでするのかも謎だった。本当に何にも知らなかった2人がいるのも相当気まずい。田所の方がよっぽどすべてを恨みそう。同情する。

ずっと疑い続けるモヤモヤした感じは良かったけど、ラストもそれまでも衝撃があまりなく、緊迫感も、田所が「雨宮と付き合ってるのか?」と由梨江を詰めるところがピークだった。怖すぎて息止めた。これは個人の好みだけど、壁に文字が出るシステムなのと東郷先生がええ声すぎるの、なんかちょっと嫌だ。令和みなのかもしれないが冷める。

クレジットと並ぶ舞台上の皆の顔はすごく良かった。役者って感じが。このわかりにくい終わり方はとても好きだけど、衝撃が足りないままたどり着いた先だったのでやっぱり物足りなさが大きかった。もっとわかりやすければ「衝撃のラスト」にはなったのかもしれない。知らんけど。とにかく一刻も早く原作を読みたい!!!

俳優陣が良かったのもこのもやもやの原因かもしれない!普通で異質、探偵役でもある久我を演じる重岡くんが誇らしかった。顔もずっと最高に良い。エンディングの「FICTION」は何回聞いても好き、映画館で聞けて感動した。ただ、この映画の内容にぴったりの良曲だけど、この終わりに流れるには合っていなかった気もする。
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