OSHO

ぼくは君たちを憎まないことにしたのOSHOのレビュー・感想・評価

4.2
実話に基づく物語。
リアルだった。
愛する人が突然亡くなったときの苦悩。その苦悩を丁寧に描いてくれた。でも、起承転結のストーリーじゃないし、あまり映画らしくはない。

2015年11月13日金曜日にパリ市内でおきた自称イスラム国による無差別テロ。死者は130人。そのうちの一人は夫と生後1年5ヶ月の子どものいる若い女だった。

テロから2週間ほどの夫の物語。
亡くなった妻との対面後、夫はFacebook上に、タイトルにあるように、「ぼくは君たち(犯人たち)を恨まないことにした…」という文章を投稿する。

その文章を投稿すると一気に拡散して、時の人になる。
時の人になることと最愛の妻の死の苦悩。この対比を上手に描いている。

苦悩するあまり、1歳5ヶ月の息子に冷たく接してしまったりする。
良い父親じゃないし、美談でもなんでもないけど、これが最愛の人が亡くなったときのリアルな姿なのだと思った。

ただリアルなだけで、映画的な面白さはない映画かもだけど、苦悩がちゃんと伝わってきたし、私は観て良かったと思える映画でした。
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