けむり

スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム エクステンデッド・エディションのけむりのレビュー・感想・評価

4.6
未公開の10分ちょいを追加した増量版。

通常盤のレビューではキモいオタクの雉鳴きしかできなかったので、こちらではちゃんとレビューっぽいのを書こうと思う。

まずは本編の出来。
言うことない。感動の度合いで言うとアベンジャーズと同じかそれを超えてきてる。なにせマルチバースとかいうメタ的設定を遺憾なく発揮したキャスティング。ディズニーとソニーの折り合いが一瞬だけど合致した、まさに魔法のような奇跡の一瞬だったわけだ。まあその後さらに険悪になり、ディズニー肝入りだったはずのトムホスパイディがなぜか離脱、FOX配給のデップーがMCU入りするという謎ムーブへ至るわけですけど――閑話休題。
エンディングの是非はけっこう分かれてたけど私は希望の詰まった終わりだなと思いましたよ。また君に恋するための別れだってことで。
あとは各ユニバースのヴィランがその当時で止まってるのになぜかスパイディたちは年齢経過があるだとか、ストレンジのかけた魔法は「スパイダーマン」という概念に対してか「ピーター・パーカー」に対してかで適応範囲がかなり違うなとか色々粗はあるけどそういうのは後付けでどうにでもなるしそれくらいの可変部位は意図して残したんだろなと思ってる。今後に期待ッス。

で追加された10分の映像はねえ、たしかにカットして全然問題ない部分ではあったけど、これたぶん泣く泣く切ったアドリブなんだろな〜〜〜というのが伝わってきて良かった。
ガピタの「あとで電話番号教えて」とかいう口説き文句に「いいよ」って答えたトビピタあれ絶対笑ってたもんね。めちゃめちゃいい雰囲気だったんだろうな。映画というかメディアそのものに絶望さえしてたトビーのあんな笑顔見れたらちょっと泣けてくるもんね。
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