このレビューはネタバレを含みます
完成披露試写会に参加させていただきました。
Filmarksさん、ありがとうございます。
原作を読んでおり、映画を心待ちにしていました。
まず一番にチラシにも記載されていましたが
フラッシュバックに繋がる/ショックを受ける懸念のあるシーンがあります。
少しでも懸念がある方はご鑑賞前に一度、本作のHPなどご確認ください。
この作品に携わった皆様が真摯に臨んでくださったことがとても真っ直ぐ伝わってきます。
原作を読んだのでどのようなショックを受けるか理解した上で鑑賞しましたが、やはり文章で受け取るのと映像で受け取るのは衝撃が違い、震えるほど泣き続けてしまいました。
頭にも書きましたが、かなり強烈な描写があります。そのため懸念のある描写を強く受け止めてしまうと、最後の優しい救いまで自身の気持ちが追いつかなくなってしまう可能性があると思います。
とても素晴らしい作品だと思いましたが、自分は気持ちが追いつかず泣き噦ることしかできませんでした。
以下、ネタバレになります。
原作を読んで思い描いた風景がそのまま映像として観れたことに感動しました。気温や空気、潮の匂いまで感じるような画がとても好きでした。
貴瑚役の杉咲花さんのエネルギーが凄まじく、いろんな想いの涙に圧倒され心打たれました。
映像で受け取ったショックが大きく、原作通りに進んだら目を背けてしまうと思っていた場面がガラリと変わっていて、映像/原作ともに心に来るものがありました。
救われたのは、亡くなった後にアンさんのお母さんが、アンさんの心を在るままに受け入れようとした言葉でした。
主税が、原作から浮かび上がってきたかのような主税で驚きより慄いてしまいました。
主税と貴瑚、主税とアンさんのやり取りは観入ってしまいました。宮沢氷魚さん、凄まじかったです。怖かった……
まだまだ消化が出来ず、頭と心の中でふよふよと漂っています。とても苦しい。もっとしっかり消化したい。
最後に、杉咲花さんが仰っていた
「エンドロールが流れる時間は生活に戻っていく為の大切な時間だと思っています」という言葉がとても素敵で、改めて大切にしたい時間だと思いました。