ニャンタ

52ヘルツのクジラたちのニャンタのレビュー・感想・評価

52ヘルツのクジラたち(2024年製作の映画)
4.0
家族に虐待された過去を引きずる女性が、移住した海辺の町で、かつての自分と同じ環境で、孤独を抱える少年、と出逢う物語👩🏻🎧〰🎶️🧒🏻🐳
様々な生き辛さ(自立と依存、親と子、男と女)を描いて、怖い面もあるけれど、一呼吸つきながら観まして、誰かの幸せを作れるよう、人と関わり続けたい、と思える作品でした🤥🏠

 『触れられたくないけれど…誰かに知って欲しい』 という想いは、誰もが多かれ少なかれ抱えている気持ちであり、様々な事情がある、事を知れました🌌

 原作(著者: 町田そのこ)も読みまして、毒親の中でも、本作品は、なかなか酷い親…が登場します🕸️🧪やりきれないエピソードが度重なるので、キツいのですが、声を聴かない人や無視する人がいなくなれ、と願いますし、役: アンさん(志尊淳)の行動に、心揺さぶられました📨🧑🏻‍💼

 もがきながら生きる人達が回復しよう、と努力する様子から、感情移入すると、一体何に怯えれば良いのか分からなくなるくらい…心細く感じるので、杉咲花さんの演技に迫力があり、凄過ぎました…🕯️🌃
 次の一歩を踏み出して歩いていけるだろう、と期待できる結末に、幾分か救われ、良かったです🚶🏻🫧
 Saucy Dogの曲「この長い旅の中で」も、良かったです🎸🎶

 完全に正しく相手を分かる事は不可能だけれど、一緒に居れば、『相手が何を考えているのか、どんな気持ちでいるのか』を、気付ける事だってある、と考える事ができて、じんわりと優しい気分になりました🍀📔
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