マシュウ

52ヘルツのクジラたちのマシュウのレビュー・感想・評価

52ヘルツのクジラたち(2024年製作の映画)
1.0
劇伴が冗長だった。見ているこちらの感情を誘導したり規定したりされてる感じがしてとても邪魔だった。もっと観客を信頼して欲しい。
終始登場人物が感情的に振る舞うのでそれを受容する余白が少なく感じ疲れた。仲良く楽しげに会話する場面を描くのであれば会話やセリフ、間がもっと面白いものでないと冷める。ト書きが透けて見えて会話が不自然だった。
またセリフで状況を説明することが多かった。52ヘルツのクジラはその声が周りに届かないことのメタファーであり、親から虐待を受ける子供、ヤングケアラーやトランスジェンダーの生きにくさを描いているのは直観的にわかるので音声を聞く場面が繰り返し出てきたり最後クジラが実際に出てくるのはあまりに説明的すぎると感じた。魅力的に感じる場面が全体的に少なかった。
最後に少し出演する倍賞美津子さんの演技が素晴らしかった。
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