大雨の中で中学生の男女が下着で歌ったり踊ったりする姿、長い秒数引きのショットで写していてまるで脚本がないような演技に見えたりしてとってもよかった。学校のプールに深夜忍び込み音楽を流しながら踊るシーンは、レオスカラックスの汚れた血でボウイのモダンラブが流れ人物が走り出す瞬間を思い出した。いまのドラマや映画には絶対に映さないような意味のないやりとりだったり間のようなものがあって、例えば教室にいる中学生同士が変な顔でイーってし合う、大人の夫婦が畳に寝転がりながら喧嘩したりいちゃついたりするみたいな。そういうのが大好きだったりする。
あと深刻な性加害が中学生同士で行われた後なにもなかったかのように物語が進んだのにモヤっとしてしまった。あと大学生男子が家出の女子中学生を家に招くとか、男性が女性の頬を平気でぶつ、みたいなのもひっかかった。それと中学生の女の子の性の衝動をあからさまに描いていたのに驚いた。
