このレビューはネタバレを含みます
原作未読です。
今の時代への問題提起を多く盛り込んだ映画だった。
虐待、ヤングケアラー、トランスジェンダー、DV等家族という形に囚われて言い出せない抜け出せないという問題がこの世界に存在していて、その当事者を責めることは簡単に出来るのに、守る事は困難である日本の法律に苛立ちを覚えた。
思い込みというのは恐ろしく、自らが信じている世界が周りから支配されていていることに気づくことができず抜け出すことが難しい。
その中でも、安さんや美晴等の周りが助言することで救い出すことができる流れは観ていて安心していた。
美晴が本当に純粋な友人想いで心が救われた。
ただ安さんのことを思うと、自分を自分として認めてくれる世界に居られず、貴瑚のことを思いながら自殺をしてしまったのがただ辛かった。
