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52ヘルツのクジラたちの特売小説のレビュー・感想・評価

52ヘルツのクジラたち(2024年製作の映画)
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高尚な主題を物語に落とし込んだまではいいが受け手の感受性には疑問が残る、故にあれもこれも台詞で説明しちまおう大丈夫、泣ける筋書き用意したし問題意識に訴えれば細かな突っ込みとかはしてこないから奴ら、ついでにわざとらしい演技で人物像とその感情も云っちゃおうぜ大丈夫、提供する物語はとても意義のあるものだから。

と、馬鹿にされた気持ちになったので看過せずに敢えて突っ込むべきところを突っ込みますけれども。

その感じのマンションでガスって事はないだろう、オール電化だろIHだろう、と。

いやさ辟易しましたよ、映画と云いたくもない酷い代物に違いないですよ、得意気にタイトルにもしているクジラ云々の引用、その説明の二度目を始めた時点で席を立ちかけたんですよ実際。

けど。

中盤から登場する宮沢氷魚が乗りまくりで帝王学ぶっ扱いてスペルマで天井ぶち抜く勢いのパフォーマンスを見せてくれるじゃないですか、逝くなうおー言うて。

誰が爆笑を堪えられるって言うんですか逝くなうおーじゃねえよ馬鹿、最の高を表す褒め言葉としての馬鹿だ馬鹿。

ほんと我慢して付き合った褒美として最高のものを見せてくれましたよ宮沢氷魚。
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