このレビューはネタバレを含みます
「恋空」を令和に作るとこうなるのかなって思った。
杉咲花さんが、「安全圏からマイノリティ属性の人の悲劇を見て、涙することは『感動』ではなく『消費』になのではないか」という問題意識を雑誌で語っていたからこの映画を見てみたいなと思って観た。
たしかに心配になるくらい
「マイノリティ属性」を消費してる映画だよなと思った。
終始涙は出るんだけども涙の本質は「結ばれなかった二人の悲恋物語」で、その設定が、平成の「白血病」から令和の「LGBTQ」になっただけなんじゃないの、と思ってしまった。
ただ、マイノリティの立場の「大切な人と一緒になれないつらさ」は想像できたからそこはドキュメンタリーではないフィクションの良い力を感じた。
志尊淳と杉咲花が結ばれないことで
直感的に理解できる気がする。