よすみ

52ヘルツのクジラたちのよすみのネタバレレビュー・内容・結末

52ヘルツのクジラたち(2024年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

とにかくまず、俳優陣が素晴らしかった
杉咲花ちゃん、好きでも嫌いでも、かわいいとも思ったことがなかったんだけど
とにかく演技がすごくすごく上手で一気に引き込まれました
あと、すごく小柄でかわいいね…

52ヘルツのクジラとは、同じクジラたちには聞こえない周波で鳴く世界で最も孤独なクジラのこと
でも、タイトルはクジラたち、たち、なのです
そうですね、本当にそれぞれがクジラでした。
主人公のきなこも、あんさんも、ムシも

きなこの誰にも聞こえない声を聞いてくれたあんさん
あんさんもまた孤独なクジラだった
どんなにきなこを好きで愛していても、
今の世の中、相手の幸せを思うからこそ、
自分では幸せにできない、
だからこそただ幸せでいてほしい、そう願っていたあんさんがとにかくしんどい
その深い深い愛にただただ涙

あんさんがそうだからこそ、性別や外見なんかではなく
魂の番がいると、信じていたかったんだろうなって

そのあんさんに救われて、第二の人生を生きることができたきなこ
ムシにとってのきなこが、きなこにとってのあんさんであるのと同じように
自分には貴方が必要だよと、貴方のその声が聞きたいよと
心との繋がり、孤独だったはずの52ヘルツのクジラたちが、孤独ではなくなる瞬間
私も誰かの聞こえない心の声を、聞こえる人でありたいし
聞いてくれるような人がいたらすごく良いな、と思いました

あと、ミハル、おめぇはとにかくいい奴だな、大好きだ
西野七瀬、あまりにハマり役だし宮沢氷魚、あなたも良かった!!

原作をより読んでみたくなりました。
きっともっと厚い物語なのだと思う
それを2時間の映画に納めたのだから、後少し深掘りしてほしかった、というところがあったけど
それもまた、見た私たちに解釈を委ねられているのだろうと思う

おわりー!
よすみ

よすみ