惑星難民Xを受け入れることが決まった日本で、見た目は全て人間と変わらないXを探し出すために躍起になる週刊新聞記者とXの疑惑がある女性とのラブストーリー。
難民Xは完全に見た目が人間と同じという設定なのだけど、今日本にいる外国人の人が見た目が全く同じで言語も完璧に話せたとしても人の異物を排除しようとする習性は結局変わらないんだろうなぁと思った。笹の正体云々に関わらず、笹のXに対する違和感の根本は自分が大多数派である安心感が欲しくて異物を排除する人間の本質なんだろうな。
終盤誰がXであるかコロコロと変わっていくように、日本人かXであるかの証明は不可能(腕の印があるからXというのも結局明確な確証はない)。現実世界でも日本が突然テロ組織によって襲われて壊滅状態になったら、自分が突然難民になることだってあるので、簡単に自分がマジョリティであるかは変わる。
意外とX多くてもはや人間の方がマイノリティなんじゃないかと思わせてくるし、劇中でこの人がXだ!とか明かされても話の筋的にどうでも良い構成。この、Xだから何?と思う気持ちを、外国人だから何?LQBTQだから何?とかに置き換えることが「心の目で見る」ってことなんだろうなぁ。
仕事ない時はひたすら読書、筑前煮を作るのが上手な良子がひたすら上野樹里にハマってたんだけど、デートの途中で「下ごしらえがあるから。。」って帰ろうとするのは笑った。私の人生で絶対使わない言い訳だけど、そんなパワーワード言ってみたいわ(笑)