大災害が起こったばかりなので身近に感じられてしまった。
破壊された都市。唯一崩落しなかったマンションに溢れかえる生存者たち。無法地帯となり危機を感じた住民たちはリーダーをたて居住者以外を追放した。リーダーとなったヨンタクは権力者として君臨し次第に狂気を呈していく。それに従う住民たち。リーダーとなったヨンタクの正体とは・・。
住民のためのユートピアに見えた世界は虚像。ミンソンとミョンファ夫婦、ミョンファは助け合う心を持っていたが、なんだかこの状況ではそぐわない感じもした。
食べ物を集めて繋いでも先は見えない。どうやって続けるのか、ユートピアと喜んでいる場合ではないのに、と心中苛立ちを感じた。
ヨンタクの正体が暴かれても、彼にもそこまでに至る理由があった。皆が生き延びるために力を尽くしたとも言える。
こんな状況の中でみな自分たちを守ることでいっぱいになっていった。
災害の迫力はなかなかなもの。
こんな世界になったらどうやって生きていくのか、助け合い、愛が大事、と伝えたかったのだろう。最後は他人ん思いやれる人が生き残ったということか。
地球の将来も考えたくなった作品。
劇場鑑賞がお勧め。