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コンクリート・ユートピアのpommeのレビュー・感想・評価

コンクリート・ユートピア(2021年製作の映画)
4.0
ジャンル:ディザスター。
ディストピア(ユートピアの対義語)、パニック、サバイバル。
やはり韓国はこう言うジャンル強いなと、改めて思いました。

能登半島地震直後のため中々楽しんで観ると言う気分にはなれないものの、イ・ビョンホン、パク・ソジュン出演で前々から気になっていたので映画館へ。
(元気がある時に行った方がいいかもですね。)

イ・ビョンホンは素晴らしかった。さすがでした。
パク・ソジュンが思いの外良かったです、はい。
そしてキム・ソニョン(愛の不時着の北朝鮮人民班長・三姉妹など)がリアリティあって印象深い。他、よく見る俳優陣も演技派。没入してしまいました。

以下ネタバレです。






---ネタバレ---
未曾有の大災害の原因や世界の様子が分からず、半径100mくらいで起こる人間の狂気を描く本作。ひたすらそこのみを描くのが良かったかもしれない。
(現代人ならすぐスマホ出してSNS見てと情報収集に走るであろうところ、そこは初めからばっさりと描写がなかったので使えなかったんだろうなと推察)
イ・ビョンホンが代表として権力者になっていく過程で徐々に狂気を帯びていくさまや、感化されて目付きがおかしくなっていくパクソジュンが怖かった。
そして‘ユートピア’の意味…

ラストの「普通の人たちでした」の涙が極限状況下における人間のなんたるかを語り、色々考えさせられるのでした。
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