コンクリート・ユートピアのhebのネタバレレビュー・内容・結末

秩序が崩壊しリセットされた世界の中で人々の拠り所になるのが「アパート」であるという所が今作独自の魅力であり、ある意味でリアルな部分だと思います。
あくまで民主的な方法で、理性的な判断で、そういう顔をしながら決定されていく「このアパートの為の法」と、それが招く排斥と全体主義的な統治。
災害を例に出すまでも無く我々はもう似た様な景色を何度も目にしてきているのでは？

ディザスターものとしてもポストアポカリプスものとしてもクオリティが高く、そこにスリラーの要素まで入れ込んでしっかりヒューマンドラマとエンタメを両立してみせる、これぞ大作韓国映画といった堂々の仕上がりでした。