このレビューはネタバレを含みます
愛や絆で万難を越えるディザスタームービーに決別していました。
たった一棟残ったマンションでサバイバルに入って行く住民たち乗る群像がどんどん排他的で暴力を使うようになって行く怖さは前評判通り。
外部と内輪を線引きして外部でなんとか生きてる人をゴキブリと自然に呼ぶ様はただの人こわ映画にはない群衆の恐ろしさがありました。
その中でパクボヨン氏が演じる看護師だけが当初から共存と公平をブレず持っていて、その夫(パクソジュン)がどんどん善性を持ち崩す、、
現代の世相、希薄になるコミュニティ感覚では持続可能な公平な共同体なだ作れないじゃないのか、と作品全編に漂う厭世観と社会学的な目線が冴えた一作でした。
2024/1/13映画館