WOWOWショーン・コネリー特集にて
若山弦蔵版
偶然にも低評価チャレンジシリーズになってしまった😀
いやぁ、悪くないですよ。
WOWOWの特集に入るんだから。
本家ロジャームーアのオクトパシーと公開を被せて話題になるも興行では惨敗。ショーン・コネリーの老けたボンドには賛否両論も、原作者、製作者たちの権利闘争が産んだ奇跡の一作だ。
出演を迷うショーン・コネリーに奥様が
Never say never again. 二度とやらないなんていわないで❗
と説得した所からそれを題名にするという洒落たタイトリング。
肝心のストーリーは原作に比較忠実にサンダーボールのリメイクとなっていることから、結果素晴らしいオマージュ作品となった。
変わらぬ水中の核弾頭回収シーン、ドミノによる復讐劇、スペクター、ブロフェルド、ラルゴ、M、Q、マニーペニー、フェリックスなど、オリジナルの設定そのまま。
一方で、M が若返ってたりラルゴも若返りスペクターナンバー1になってたり、全般80年代設定に合わせドミノの兄も整形でなく核ロックの解除のため網膜👁をアメリカ🇺🇸大統領のコピーに変えてたりとか、フェリックス役の黒人起用とか、本家では最近だったが、本作では先取りで細かいチューニングが渋すぎる。
敢えてボンドカーを出さず🏍アクションにしてたのも良かった❗️立ったまま空中を飛ぶガジェットはミサイルの中から飛び出す仰天オマージュ❗
そしてやや狂った悪役🦹♀️ボンドガールを小型ミサイル式銃弾で爆砕してしまうシーなど一見エグいがなんかコミカル、また、潜水艦の艦砲射撃で北アフリカのテロリストっぽいのも爆殺してしまうなど世相も反映していてどこかシュール。
いま見ると当時の🇺🇸アメリカの政治的プロパガンダも色濃いが、オマージュを超えた創造性に満ちた作品だ。
キムベイシンガー下着とかレオタード姿が多いがほとんど透けてて、着てる意味ないみたいなのも80年代の大らかさを感じた😅、3人で馬ごと海に飛び込むのも今では出来ないような描写だ。
Mの御使いのミスタービーンも面白すぎる‼️
で、タイトルの意味をスパイへの現役復帰の話にすり替えて洒落たエンディング。
ハンデを背負った側の製作だったからこそ工夫と努力に満ちていてとても好感がもてる。厳しい評価もあるけど紛れもないボンド作品だと思う。
さすが奇作監督のアーヴィンカーシュナー監督、スターウォーズ帝国の逆襲にて一作目と世界観の裏表をひっくり返し、大成功させたその手法がここで見れたと思う。
そしてやはり、さすがショーン・コネリーだよ❗