ブルックリンの健全な家庭に育ったジェフリーはひと夏を高級ビーチクラブ、エル・フラミンゴで過ごすことになるのだが…。
マット・ディロンがとにかくカッコいい青春もの。80年代のマットは本当にギラギラしていてカッコいいなあ。ポロシャツとパーカー姿が似合うこと似合うこと。
大人にも子供にもなれないジェフリーがちょっと背伸びして大人の世界へ踏み込んでみたけれど…。現実はそう甘くはなかった。汚い世の中に打ちのめされながらも、おずおずと逃げるのではなく最後はきっちりと鉄槌を下すところが良い。
大事なのは帰る場所があること、そして灯台守を見失わないこと。
ゲイリー・マーシャルが描き出す、ひと夏の爽やかでほろ苦いビッグな物語は夏の終わりにこそ観たい一本だ。