このレビューはネタバレを含みます
・海外児童文学を彷彿とさせるタイトルの皮をかぶったとんでもない化物。
・説明不足な点もあるけど、とにかく映像美に圧倒される。
・五実役の久野美咲の演技がすごすぎた(叫び声、泣き声だけでここまで表現できるのか)
・生々しい描写が多いものの、FF6のケフカみたいな役どころである佐上さんが決してぶれない道化を最後まで演じているのでユーモアとシリアスとの塩梅がとても良いかんじ。
・やたら長いキスシーン、正直なところ途中で飽きた(アニメ史に残るかも?)
・元来、無音エンドロールが好きということもあるのだけど、主題歌は無くても良かった気がした。もちろん歌詞も曲も良かったんだけど、中島みゆきそのものがえげつない存在感を放っているので「さあさあ、俺の歌を聴け!!」状態になってしまった……。あの世界とさよならする余韻に静かに浸りたかったのが本音。
・いまは性別であれこれ語るとうるさいけど、スカートめくっておぱんつ見せる女子とか、匂いたつほどの性への芽生えとか、ラストの終わりかたも女性監督ならではの締め方だよなあ。個人的には妊婦のまま生き続ける女性と小太り女子の下半身の太さの描き方がやばかった。
・マルフク看板のパロディを見つけてものすごく感激した。背景の描き込みすごすぎる。
・「大きな本屋があって、映画館のある都会にいきたい」→正宗くん、その気持ちよくわかるわ~。
【好きなセリフ】
「てめえ、やっぱオスかよ!」
「趣味なし、腰痛あり」(年老いたときに使いたい)