のわ

劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦ののわのレビュー・感想・評価

3.3
「ハイキュー」はTVアニメから夢中で観ていて正直原作のマンガよりもアニメの動画表現の方が好きだったのでその延長線として劇場へ。
久しぶりに観る動くキャラクターたちを眺めるだけでワクワクするヲタクだったし原作既読だから基本の展開は分かっていて、あらためて「映画」として本作を楽しんでいたのかというと少し違うと思うけど、正直めちゃめちゃ楽しかった。
TVシリーズの時から毎話毎話なんだかんだ泣きながら観てたなぁを懐かしく思い出しながら、もうかなり冒頭の監督同士の挨拶のとこから涙ぐんで観てたし本編6割以上のシーンで泣いて観てたようなヲタクだからこの作品に関してはマジで一般的映画ユーザーに向けたことなんて対して言えないんだけど、ただ、映像表現として実写ではありえない誇張されたアニメだからできる人体描写による躍動感というのものがこの「ハイキュー」という作品は本当に高いレベルで成立している。

また、本作は「劇場版」として映画館の大きなスクリーンにかかる作品としての演出も意識されていた。選手たちの呼吸、閉塞感や必死さを描く上でそこの音に集中させる演出は恐らく閉鎖的な映画館で流れる音声であることをかなり意識して作り込まれていた。そして何より登場人物目線による演出、ここに生まれる没入感、観客にその空間を体感させる演出は大画面のスクリーンでやるからこその効果を存分に発揮していた。

とかまぁ、偉そうなこと言っても、正直この作品単体で楽しもうにも主要キャラの紹介はあれどキャラクター同士のここまでの関係性を踏まえてでしか心底楽しめはしない作品なわけで、興味を持ったなら長い道のりでもTVシリーズをイチから観てここに辿り着いてね、でしかないw
そしたらもう「俺たちは血液だ」でこっちも脈打つし、日向の成長や影山の冷静さにビビるし山口でてきただけで声援送りたくなるしじいちゃん病院でもテレビ観れてよかったなってなるし、ツッキーと黒尾のからみめちゃめちゃキュンキュンするし、からの、研磨のあのセリフと表情に叫びたくなるわけで、という(ヲタク早口)。

さて、続きも楽しみだなぁ。早く観たいなぁ。
だけど、でも、終わりが来て欲しくないよね、ずっと試合観てたい。
それがまさに「ハイキュー」なんだよね。
のわ

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