午前中にボーは恐れているを鑑賞し、体力的にも精神的にも披露した状態で鑑賞。正直体が持つかどうか心配だったが、その杞憂を見事に打ち破ってくれた。その爽やかな内容と午前中との高低差がかなりエグかった。
TVアニメシリーズの続編なんだけど、この映画単体、しかも84分という短い時間の中で結構分かり易くストーリーや背景、キャラが表現されていたのは地味に凄いのでは?この辺のガイドラインはファーストスラムダンクから通じるものがある気がする。前知識0の状態で観た人の感想を聞いてみたい。
ジャンプで毎週読んでる時は気にならなかったんだけど、ハイキューの選手たちって思った以上に会話しながらプレイしていたんだな(笑)
もはやこの映画においては主人公と言っても過言ではない研磨の迫力出すシーンが一々凄味通り越してホラーなんだが‥
全ての試合シーン通して足の指に力入りっぱなしになる位のめり込めたし、ラストワンプレーを研磨視点で描いて観客が疑似体験できる演出は面白かった。当たり前だけど、バレーってあんなに目まぐるしくボールや選手が動くんだな、と感心してしまった。
基本的にカラッとした作風だからこそ、ここぞという時に出て来るウェットなシーンでジーンとさせるのはうまいなぁ、と思う。
研磨の「楽しいなぁ。」とか音駒3年の3人が肩組んで退場するシーンとかは泣いたし、今思い返しても泣ける。
原作が名作なのは間違いないが、監督の原作に対する造詣・理解力の高さも感じられた。複数の選手がそれぞれ別の複雑な動きをして、かつそれがコート上でどう動いているかが分かる動画には脱帽。試合のテンポを悪くしないように挿まれる回想シーンの塩梅も良かったと思う。
結末知ってるのに、今回は音駒が勝つのでは?とか5セット目までやって欲しい、とか考えてしまうくらい楽しめたので、正直期待以上のものが観れて嬉しい誤算だった。次回の完結篇も劇場で観よう。