『春画先生』が消化不良だったのでドキュメンタリーで学術的要素を補う。春画とはどのようなものなのか解像度が上がる。所々あまりにアカデミックで難しい部分も多かった。春画奥深すぎる!
勝川俊英「春画幽霊図」すごいな。
騎乗位で襲いかかる女の幽霊。春画が生と死の衝突により生まれるという横尾忠則の言葉を体現するかのような作品だった。
人間とは何か、日本人とは何かを考える上で春画研究の重要性を説くドキュメンタリーだった。
印象に残ったことのメモ
・子を成すことはとても尊く有り難いことである
・男女が対等に描かれており、男女ともに観て笑いドキドキして楽しんだ。
・有能で著名な画家が春画を描いたと言う点が日本のエロティックアートと西洋のそれとの違いであり、芸術として描かれている。
・生きるという力と死という想像力がひとつになったときに春画が生まれる(横尾忠則)
・めでたいこと、ありがたいこと、エネルギーがあるものは大きく描く。
・身分や財力に関係なく、何ら差別なくもっている子を成すという力を有り難がった。
・戦のときに春画を身に纏うと死を遠ざけるという呪いのような捉え方もされていた。