ふじこ

イン・ザ・ダークのふじこのネタバレレビュー・内容・結末

イン・ザ・ダーク(2023年製作の映画)
3.3

このレビューはネタバレを含みます

かつて妻を殴り殺し、その隣で首を吊った男が踏み台に使った椅子。
巡り巡ったのか、リサイクルショップで格安で売られていたそれを購入したアニー。
しかしその日から家では不審な物音、遂には謎の侵入者まで現れ…。


みたいなお話。
ホラーあるあるではあるのだけれど、久し振りに心臓がドゥン!となってしまった。
後半の、目覚めたら物置にしまったはずの椅子が廊下に…。スマホのカメラ越しに見るとないはずの椅子…でも現実で見ると…男が座っとる!となって急いでドアを閉めて家から出て行って!とか言うけど、もう相手が人間じゃないってのは分かっていそうなものだけどな…。カメラには映らないタイプの人なんておらんし…。

やめときゃ良いのに、寝る前に枕元に置いておいた包丁を持って廊下に出ちゃう。
すると廊下のクローゼットが開き、助けて あいつに殺される…と女の声。血塗れの細い腕だけが出て、こっちよ 助けを呼ぶ と手招きをする。
思わず後退りをした瞬間バールを持って飛び出してくる男。ここでわたしの心臓もドゥン!した後、こえ~~ってなった。ただのジャンプスケアなんだけど、半端にお化けっぽいより現実の男感が強すぎてめっちゃ怖い。

ただ…終わり方が一転して雰囲気が変わっちゃう。
目覚めたらやたら赤い空間で、4メートルくらいありそうな…なんだろう、異教の司祭みたいな…洋ゲーにいそうなフードを被ってジャラジャラしたネックレスをして両手を合わせた謎のシワシワな人が怪電波を発して思わずアニーは耳を塞ぐ。

現実の方では例の椅子に座って包丁を手にし、画面の外で首に滑らせる。
赤い空間で呆然とするアニー。

後半…後半どうした!ってなっちゃった。誰なの、あのシワシワは。あそこに出てくるまでそんな邪教みたいな雰囲気一切なかったじゃん…?
冒頭で妻を殺して自殺した男もまたあのシワシワの怪電波にやられたって事なのかなあ。
だとしたらあの一見なんの変哲もない普通の古い椅子になにか謂れがあるのかしら…。
せっかく怖かったのに、急に えっ誰?ってなってホラー感が削がれてしまったのが残念。
中古の石は良くないみたいには聞いたことあるけど、椅子…椅子かあ、椅子もアカンか~
ふじこ

ふじこ