このレビューはネタバレを含みます
プロレスを観戦したことがないので、本作で初めてVon Erich家を知りました。
鑑賞動機はZac Efronの筋肉💪🏻
予告編でこの別人級の仕上がりに驚きました😳
こんなに分厚くなるなんて…🍗
元プロレスラーの父のもと、同じ道を歩む兄弟はリング上で観客を沸かせるが、一人また一人と病や怪我で壊れていく。
一家の呪いがあったならば、それは間違いなく父Fritzの「NWA世界ヘビー級王座」への執念が原因でしょう。最も有望視した息子を亡くしても、他の息子に発破を掛ける。叶わぬ夢を子供に押し付ける親の典型でした。それでいて悩み事は兄弟間で解決しろと、父母共に助けません。爪が鉄なら、脳細胞も錆びていると思いました。一方、条件付きの愛情しか示さない強権的な父親の存在が、兄弟間の絆を深めているように見えました。
父親の呪縛から生きて逃れた息子はKevinだけですが、彼が築いた大家族はとても幸せそうで良かったです。
また、妙な厳しさを持つ母親が、息子を次々と失い、食事の支度そっちのけで趣味の絵画を静かに再開している姿は、彼女も夫に縛られていたことがよく伝わるシーンでした。
食べ盛りのムキムキ息子が何人もいれば…、いやぁ料理は本当に大変だったでしょうね😅
一家の自殺の多さは、慢性外傷性脳症による精神症状が一因として考えられるでしょうか。
作品では5人兄弟ですが、実際は6人で、末息子Chrisは省かれていました。Chrisの小柄な体格とドーピングはKerryに被せたようでした。
帳簿に日本人名の記載がありましたが、日本での試合は一切描かれていませんでした。
プロレスシーンは多いので、当時を知るプロレスファンなら再現具合なども分かって、一層楽しめると思います。
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Kevinの第一子と第二子は女児。DavidとKerryは共に結婚と離婚を経験。Davidの娘は生後13週で死亡。Davidは日本から絵葉書を送っていない。Kerryの遺体発見はKevinではなく父。Kerryの他界一年前に両親は離婚。他のライフイベントの時系列も変更されているとのこと。
(Sarah Little. The Iron Claw Fact Check: 8 Biggest True Story Changes & Inaccuracies. Screenrant. Dec 26, 2023. 他)
