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アイアンクローのALLORAのレビュー・感想・評価

アイアンクロー(2023年製作の映画)
3.0
プロレスラーを題材にした映画って、ペイジ(現サラヤ)の自伝的映画でロック様も制作と本人役で出演したファイティングファミリー以外は暗くて救われない映画ばかり。

今作も、昔からのプロレスファンなら、雑誌等でお馴染みの呪われたエリック一家のお話しなので、暗くなかろうはずがない。

お話し的には多少駆け足や端折ってる、クリスがいない等の部分は有るが、概ね伝え聞くエリック一家の不幸なお話しに大差なく、観ていて『あ〜そうだったなぁ…。』と昔見た雑誌の内容が頭を過ってなんとも言えない気持ちになった。

A24の制作という事で、見応えある作品にはなっていたと思うが、こういうある種のドキュメントとまではいかないが、事実をベースとした作風の場合、ハリウッドってそのモデルとなった人物に似せる傾向が有るのだが、今作はフリッツ役のホルト・マッキャラニーが辛うじて似ているかな?程度で、後の主要な登場人物は悲しくなるくらい誰もモデルの人物に(体格、筋肉の付き方も含め)似ていなくて唖然とした。プロレスファンなだけに、余計にそういう部分で感情移入しにくかったかな。

対戦シーンに出てきたハーリー・レイスやフリーバースは似ているということでは及第点を与えられるけど、リック・フレアーは……本当に酷かった。喋り方、ムーブどれをとってもフレアーに見えない。あれはないわ…。
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