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ウルトラマンブレーザー THE MOVIE 大怪獣首都激突のALLORAのレビュー・感想・評価

3.5
特撮物は個人的に好きなので、ライダーや戦隊モノは映画も含めて見るようにしているのだが、何故かウルトラマンは苦手というか、リアルタイムに見ていたのは80までで、それ以降は新しいのやるんや…って程度の認識で、見てはいない。

理由は2つ。主人公が属するなんちゃら隊がリアリティが無さ過ぎて嫌なのと、若い主人公の成長譚とかおじさんからすればキツイ内容だから。小さい時は高校野球も楽しめたのだけど、高校球児の年齢をこちらが追い越すと、お兄さんだった高校球児が子供にしか見れなくて、アラが目立ち見なくなったのと同じ感覚と言って伝わるかなぁ…😅

初代やセブンは科特隊やウルトラ警備隊は設定的に無理はあまり無かったし、主人公が(当時の子供からすれば)十分大人で憧れの対象になった。
若い主人公の成長譚なんて子供からすれば憧れなんて抱かない。少なくとも私はそうだった。

ところが今作のプレーザーはそういった事へのアプローチが見事だった。
実社会にも通用しそうなスカードの設定や十分大人で妻子持ちの設定の主人公。そして初代(ウルトラQ含む)へのオマージュ満載な大人の観賞に耐えうる内容。
これは私の見たかったウルトラマンだった。

映画版もTVと同時期に作られたので、変な後付け感が無く、TV版から非常にスムーズに話が移行していて見やすかった。
映画だからと変にスケールアップした所は無いけども、ウルトラマンブレーザーの世界観が損なわれていないので、個人的には好感が持てる出来。

是非ともTV版のPart2を制作して欲しい。
田口監督も乗り気みたいだし、期待しています。
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