桃里

アイアンクローの桃里のネタバレレビュー・内容・結末

アイアンクロー(2023年製作の映画)
4.8

このレビューはネタバレを含みます

これは果たして解放なのか
この映画が大好きですごくよかった!とは物語があまりに悲しすぎて言えないけれど、私にとって今年を代表する作品のひとつになった
兄弟の結末がわかってるから幸せなシーンでもただただ悲しくて寂しくて久しぶりに映画館で嗚咽が出るほど泣いた
でも、劇場ガラガラで私の周りには誰もいなかったからいいよね

ザック・エフロンをはじめとする俳優陣の演技も美しくて素晴らしかった
内面的な部分を表現するってこういうことなんだって思った
みんな家族のことが大好きなだけなのにね、ケビンの夢が「家族と一緒にいたい」なのが話が進むにつれてどんどんどんどん刺さってきて苦しかった

直接的に映さない編集や撮影も私はすごく好みだった

ひとつだけ残念だったのは末っ子のクリスについて全く触れられていないこと
監督もインタビューの中で「初めの脚本にはクリスがいたが制作の観点からバランスがとれず、断腸の思いでカットした」って言ってたけど、やっぱり兄弟全員を描いてほしかった

辛くて辛くて仕方ない
ケビンはどうしたら良かったんだろうってずっと考えてる
今も胸が痛い
桃里

桃里