昭和のプロレス少年ジャンリュックにとっては、純粋にプロレスシーンが楽しい😆
エリック兄弟にブロディ，レイス，フレアー‥といった当時の選手たちがたくさん居て、
TVインタビューでのアピールや観客の盛り上がりなど、80年代アメリカンプロレスの雰囲気がいっぱい。
ただ、そういう華やかな部分、特に３兄弟が６人タッグで揃い踏みするシーンなどは、後の悲劇とのコントラストを際立たせる役割を担っているようにも見えるし、
この作品ではプロレスはあくまで題材であって、この作品の本質は、主人公ケビンの心の奥底に分け入った人間ドラマなのかな、と感じる。
家父長の権威を振りかざす父、敬虔ではあっても息子たちに手を差し伸べきれない母に代わって、実質的な長男として家族を守ろうとして苦悩する様子が、細やかに描かれている。
そして、初めの方で彼の優しく不器用な面を見せられてるせいか、思いのほか感情移入するし、いろいろとこぼれてくる感情に思わずグッと来たりもする‥🥺
