マドンナのLike a Virginから派生される一連のbullshitから華麗に始まる私のオールタイムベスト映画。いつかこの映画をスクリーンでという思いは、いつも何処かにありました。
こいつ、本当に映画が好きなんだな。自分が育ってきた環境やカルチャーを愛してんだなとビシビシ伝わってくる。なんていうかさ、信じられないほどの引き出しがあるからこそ、これほど適切に引用ができるんだよ。引用したいと思って探すのは三流。引き出しだけ持っていても二流。一流は、引き出しの位置すら全て覚えてしまっているのだ。
故意に強調される矛盾感と暴力。嫌だと争う良い子ちゃんな自分を横目に、一瞬たりともスクリーンから目を逸らせない私。この分離感を観る人に抱かせるだけでも、タランティーノの完全勝利なのだ。そして音楽、そしてプロット、そして全て。これ以上求めるものは何もない。
話そのものについて書くことはもうない。あとは、Filmarksで自分初の満点をこの4K再上映に捧げるだけです。
