もやし

Saltburnのもやしのレビュー・感想・評価

Saltburn(2023年製作の映画)
5.0
アマプラオリジナルかな? 日本では劇場公開されてない。

アマプラオリジナルは基本ハズレなので見ないことが多いのですがこの作品だけはすこぶる評判良かったので。

本当に当たり。芸術とエンタメの融合。
カンヌとかヴェネチアとかで最高賞もらっても何ら不思議じゃない。
結構全編面白いので逆にどこまで隠して伝えればいいのかわからない映画。
途中までは書いてもいいのかな? 面白いってことがわかればそれでオッケーって人は見ない方が良いかも。


まず聖なる鹿殺しのアイツが主演で、田舎から名門大学に入り、周りから何あの格好ってクスクス笑われてるところからもうすでに良い映画確定感。

初日の歓迎会?顔合わせ?のときに空いてる席に座ったら目の前の一風変わった男が、君も一人かい? 僕もだよ。と言う。
え、でも皆初めましてなんだろ?というと、周りを見てごらん? 周りを見渡すとすでにもう仲良しグループが。
あーあるよねこのパターン… 俺も知ってる… とシュンとなってしまいました笑

教授との面談で、課題図書は読んだかい? と聞かれ、はい全部読みました、と答えると、あれを、全部? 50冊ほどあるぞ? 聖書の何たらかんたらまで読んだのか? はい、一応。 まさか全部読んだとはねえ、驚きだよ。私でも半分も読んでない。
ここで主人公の立ち位置が大体わかる。


でも、この映画は非リアが単なる非リアで終わらない、という最高なテーマが掲げられていて、それが最初から最後まで最高すぎる。桐島部活やめるってよに何十倍もの毒を突っ込んだ感じ。


そしてひょんなことから桐島に当たる人を助けたことで、そこから上位グループに仲間入り。でも形から入ってもどうやっても浮くのは避けられない。その奇妙さが何とも辛い。



予告編でやたら巨大な屋敷に沢山の癖強軍団が住んでる図は桐島が夏休み中主人公を自宅の屋敷に泊めたから。
そこで主人公がどう立ち回るのか。そこが一番の見所です。

最高!!笑
もやし

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