去年の見逃しの一本。色んな人が言われていると思うが、聖なる鹿殺しのバリーが好きだった方におすすめしたい作品。
クィアのお話のようにみえてその本質がぼかされているところがかなり好きだった。
一筋縄ではいかないバリー・コーガン。もはや見事としか言いようがない演技の幅広さだったし、バリーが「あれ? ちょっと背が低い?」と疑わせるキャスティングもよかった。
迷路のある家ってなんだよ!! と思ったけど、それが上流階級のあり方のひとつなんだろうなあ。
どんでん返しのうまさはあるのだが、上にかいた上流階級以外の人間の描写の雑さには気になった。階級制度をテーマのひとつとして描くのであればもうちょっと…… という思いはある。