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Saltburnのyusukepacinoのレビュー・感想・評価

Saltburn(2023年製作の映画)
3.7
変態ムービー。バリー・コーガンのほんまもんのキモさが際立った作品。彼の独壇場だ。
『プロミシング・ヤング・ウーマン』でもそうだったがエメラルド・フェネル監督の何を撮りたいか、表現したいかが明確となっている。弱者と強者。アッパークラスとロウアークラス。
陰キャな大学生のオリヴァーが自身とタイプの違う眩いフィリックスに魅了される。
寄生虫のように居着き、内から侵食し、ソルトバーンで家族を喰いまくるオリヴァー。
一方で何だか嫌われるのにゾクゾクしているマゾヒスティックな一面も持つ。
欲望なのか、復讐なのか、気を惹くためなのか。性的倒錯の世界を垣間見る。


土と戯れるオリヴァーを捉えた長回しと解放或いは開放的なラストの全裸ダンスに全てが詰め込まれているように感じた。
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