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デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 後章のhirokiのネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

母艦に潜む侵略者たちを駆逐するため、政府の迎撃活動が激化する中、門出とおんたんは大学に入学し、新たな仲間との新生活を始めていた。人類の終わりが近づく中、人間の顔形をした侵略者大葉との出会いによって、おんたんの秘密が暴かれる。

シリーズ第2章。完結編。一応の納得はできたが、解決はしてないなという終わり方だった。前章でだいぶ伏線が張られていたり、謎が多かったので、後章で全ての謎が明らかになってスッキリすることを期待していたが、そうはならなかったというのが正直なところ。

おんたんが門出の死という悲劇を無かったことにするため、平行世界へとタイムリープしたという事実だけは真っ直ぐに理解できた。おんたんにとって門出は絶対であり、だからこそ門出にとってもおんたんは絶対になった。2人の想いが通じたことに関してだけが、今作品での救いだったように思う。「全世界が敵になろうと、私だけは味方になってあげる」この言葉に究極の愛情を感じた。誰かをそんなふうに愛することができること、はたまた愛されることがとても幸せなことだと思った。

世の中は綺麗なものばかりではなく、悪意やエゴに満ちているということも実感する作品だった。何が正しくて何が間違っているか、それは突き詰めると誰にもわからない。それぞれの見方によって変わってくることがあるから。だからこそ、門出とおんたんのように、これだけは曲げない、この人だけは私の絶対だと、強い信念を持って生きていくしかないのかなと思う。誰もが自分の中の正しさを信じて生きていくしかないんだと思う。

エンディング曲がすごく良かった。全て綺麗に納得できたわけではなかったけど良い映画だった。
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