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雪山の絆のMALPASOのレビュー・感想・評価

雪山の絆(2023年製作の映画)
3.6
映画『雪山の絆』

アカデミー賞国際長編映画賞、メイクアップ&ヘアスタイリング賞ノミネート。

監督は、『ジュラシック・ワールド 炎の王国』『永遠のこどもたち』のJ・A・バヨナ。93年版同様チーム・スピルバーグ。
14年ぶりの母国語スペイン映画。

1972年。ラグビー選手団を乗せてチリへ向かっていたチャーター機のウルグアイ空軍機571便が、アンデス山脈中心部の氷河に墜落した。乗客45名のうち生存者は29名。想像を絶する過酷な環境のなかに取り残された彼らは、生き延びるために究極の手段を取らざるを得ない状況に追い込まれていく。実話が基。

子どもの頃に観たドキュメンタリー『アンデスの聖餐』(1972)は本物の人間の頭が映し出されたり、当時の残酷ドキュメンタリー流行りに乗っかった映画だった。中身は割と真面目だったけど、内臓とか脳も食べたみたいなナレーションがあって飛行機に乗る度に思い出すトラウマ映画。同じく子どもの頃に、〇〇大全科とかというジャンルの本がよく出版されていた。上面だけの内容なんだけど、「残酷〇〇」みたいな本にこの件が載っていて、「人の肉を食って生きていたのだ」みたいな締めで終わる内容だった。なんとも不適切な時代。

映画やドラマやドキュメンタリーがたくさん作られた世界を驚かせたニュース。

チーム・スピルバーグが制作した『生きてこそ』(1993)を観返した。
制作はキャスリーン・ケネディ、監督はフランク・マーシャル。
当時はリアルなドラマと感じてたけど、冒頭の飛行機墜落までが長かったり、ジェット・コースターや冒険もの映画の乗りだった。イーサン・ホークが主演で、当時旬だったジョン・マルコビッチ、イリアナ・ダグラスとか出演している。

過去作ながら比べ圧倒的にあリアル。人間の描き方も素晴らしい。
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