Cineman

欲望の翼 4Kレストア版のCinemanのレビュー・感想・評価

欲望の翼 4Kレストア版(1990年製作の映画)
-
高校生の時にずっと見ていたウォン・カーワイ作品。
当時のベストスリーは、1.恋する惑星、2.ブエノスアイレス、3.欲望の翼だった気がする。
時を経た今は、ベスト2。1.ブエノスアイレス、2.欲望の翼かも。
画面の色調によって、グリーンとレッドのウォン・カーウァイがあると思うけど、圧倒的にグリーン派なんだよなあ。

ウォン・カーウァイの初期のgoddessはトニーでもレスリーでもなかった。アンディだった。
アイドルとして毎回鼻血からケンカまでとにかく血まみれの青春男と化す定石のアンディも好きだった。
でも、このウォン・カーウァイに愛でられたアンディはなんとも言えずいい。レスリーにも引けを取らないアンニュイぶり。
群像としての豪華さと、彼らの束の間の若さの煌めきを封じ込めたブルーグリーンの琥珀のような作品。
Cineman

Cineman