【ピントスコープ試写会に初当選🎉】
※スコアは公開後に追記しました!
🚬全体の感想
こうやって好きなものに囲まれて、大人になってからも一緒にバカ騒ぎする仲間がいるって青春の続きって感じがして(本編はそんな可愛いものじゃなかったけど)ちょっとだけ羨ましい。
🚬元ネタ
1965~73年にかけてシカゴのバイクライダーの日常をとらえた同名写真集にインスパイアされた作品で、劇中のクラブ名は別物らしい。エンドロールでは写真集に収録されていた写真が流れて、ビジュアルの再現度が高かった。でもどこまでが史実でどこからが創作なのかが分からなくて、本編の作りとしても実話をもとにしたストーリーのように思えたから、とんでもない時代があったもんだ…と思いながら観てた。バイク史に詳しい人だったら見分けがつくのかな。
🚬構成
ベニーの妻(ジョディ・カマー)がインタビューを受けながら、当時のバイカーたちの生活を振り返る構成が面白かった。なによりジョディの軽妙な語り口。物凄い軽妙な語り口で本職はラジオDJですと言われたら信じてしまいそう。めちゃ好きなトーン。良き。
🚬登場人物たち
バイカー集団は血の気が多くて、仲間内でも話し合いの代わりに拳(またはナイフ)で勝負したり、思春期にヤンチャしていた人がそのまま大人になったような"男同士の世界"て感じだった。登場人物の8割が男性なのも最近の映画にはなかなかない珍しい比率かも。
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⚠️この先、ネタバレあります⚠️
(※公開後に追記しました)
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🚬印象に残った台詞
「人を頼るのも、頼られるのも好きじゃない。それは俺の生き方じゃない。」
🚬好きな演出
ジョニーたちに憧れる若者たちを撮るときのカメラワークが、登場シーンでは正面か少し上から撮ることで若者たちを見下ろす感じ(=大人が子どもを見るときの視線)だったけど、再登場したときには下から煽るアングル(=若者たちが大きく見える)にしていて、カメラの角度で少年⇒青年へと成長した感じを演出していてとても面白かった。その後の展開はさておき演出がとても良かった。
🚬オースティン・バトラー
最初から最後まで、オースティン・Bが、どえらい色気を漂わせていてヤバかった。こんなに喋らない口説き方ある…!?格好よ!!!と大興奮でした。トム・ハーディがマッチョな分、オースティンが華奢に見えて、それが余計に刹那的な生き方をするベニーにぴったりで、こういう幸が薄い感じの雰囲気は男女問わずモテるよね〜!!!って思いながら観てた。
🚬トム・ハーディ
トム・ハーディってもっと声が低いイメージだったんだけど喋り方がちょっとおぼつかない感じがして役作りの一つかもしれないけどちょっとこれまでと印象が違ったかも。
🚬バイカーたち
初期メンバーはインタビューで「バイクに乗ってるだけで"不道徳なやつ"というレッテルを貼られる」と言ってて、そっか善良なバイカーなのに世間からの風当たりが強くて悲しんでるのか…と思ったのも束の間、仲間同士で殴り合いするわ、他のバイクチームとモメ事を起こすわ、店に火を放つわで、全然道徳的ではなかった😇そして劇中の「女なんかに電話使うなよ!(意訳)」という言葉からも、彼らにとって男同士のコミュニティは何よりも大切なもので、優先順位としては、バイク≫仲間>仕事>家族の順番なのかなって思った。そりゃ奥さん、彼女は苦労するよねぇ…
🚬ベニーとジョニー
一見、ベニー(オースティン)がジョニー(トム)のことを兄貴分として慕っているように見えるけど、実際にはジョニーがベニーの生き様に憧れてるところがあるなと思ったし、ジョニーは"こいつは俺のやることに無条件でついてきてくれる"とベニーの存在を精神的な支えにしているようにも見えた。メンバーが脱退するときのあの対応はベニーだったら多分1人でやってたと思うし、ベニーを引き連れてメンバー宅に向かったジョニーは仲間がいないとオラオラ主張できないタイプなんじゃないかな。ベニーの敵討ちにいったときも仲間を引き連れてバイクのブンブン音で威嚇してたし、数の力を借りて戦意喪失させるのがジョニーのやり方。劇中で「お前どこ中の誰?そのエリアなら◯◯知り合いだぜ?(意訳)」という"共通の知人の名前を出して喧嘩を回避する行動パターン"まで出てきたときには笑っちゃった。どこの国でもアウトローは行動パターンがほぼ一緒。
🚬ベニーと彼女(妻)
ベニーってバイクを除いて何事にも執着がなくて、何なら生きることにも執着がなさそうに見えた。その刹那さが彼の魅力でもあるけど、彼女からしたらたまったもんじゃないというのもすごく分かる。チームのボスに「ベニーは私のものよ!渡さないわ!」と宣戦布告していたけど、そういう考え自体がベニーと合わなそうだなって思った。ベニーのあの掴みどころのない興味なさげな仕草は余計に周りの人たちを執着させてしまう要因じゃなかろうか。
🚬その他、いろいろ
・5週間で結婚!どっちから?どっちからプロポーズしたの…!!?そのシーン観たいよ!!!
・ほとんど喋らずに口説くってもうイケメンパワーでしかない。
・ほとんど喋らないのに「綺麗だよ」とかは真っ直ぐ言えちゃうあたりほんとイケメンofイケメン🫶
・ベニーもたしかに重傷を負ったんだけどこっちも顔面ナイフで斬ってるからおあいこなんだよねぇ…
・全然話し合いのテーブルに乗らないジョニーの手法ズルいわぁ。彼女のことを相手にしなさすぎ。
・赤い服のシーンは嫌悪感がやばかった。ベニーの彼女を含めて登場人物全員がクズすぎる。
・タバコを片手に一呼吸置いて出した答えが「出ていく」なんだよなぁ…別れを切り出すのが速すぎる
・憧れの人だったのに騙し討ちみたいな質問を投げかけられて仲間の前で恥をかかされたのもそうだけど、自分の熱意が伝わらなくて悔しかったのもあると思う。好きだったからこその憎しみの反動が凄そう。
・正攻法じゃなくて支部から入り込むのさすが抜け道を知ってる不良たちって感じ。てか支部たくさん増やしたのにジョニーは支部のことは放置だしどんどん治安が悪くなるしボスとして何してたん?
・リーダーをやられたのに2人はどんな気持ちでバイカーに残ったんだろうか。長い者には巻かれろ的な?
・初代メンバーたちかバイクから車に鞍替えしたのが気になる。最期はバイクの上で◯ねたら本望くらいに言ってたのにどした?風冷たくて嫌になっちゃった?
・ジョニーもちゃっかりメリケンサック付けて登場してるんだよねぇ…
・自分が弱ってるときに会いたい人ってすごく大事だと思う。ラストシーンがとても良かった。